公開日:2023/07/27  更新日:2023/07/27

第二次世界大戦の名銃

 第二次世界大戦で活躍した名銃について解説していく。
ついでにモデルガンやエアソフトガンについても紹介する。

第二次世界大戦の名銃目次

アメリカ
M1ガーランド
トンプソン(M1928)
M1911
ソ連
PPSH-41
ドイツ
MP44(StG44)
Kar98k
MP40
ルガーP08
ワルサーP38
日本
三八式歩兵銃
イギリス
リー・エンフィールド
ステン短機関銃
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M1ガーランド

 M1ガーランドはアメリカのスプリングフィールド造兵廠が開発したセミオート小銃。

↓美術装飾品。興味があれば確認してみて。

 1936年にアメリカ軍に採用され、第二次世界大戦中に歩兵用の主力小銃として使用された。
当時の他国の歩兵の主力銃はボルトアクションライフルだった。
よって、セミオートで連射できるM1ガーランドは、日本やドイツを火力で圧倒することに成功した。

 ただ、短所も多く存在する。

 入る弾は最大8発で、8発を一括で給弾する必要があった。よって、新たに全弾を給弾するために残弾をわざと撃ち尽くすムダ撃ちが発生した。

 最終弾発射後には排莢と同時にクリップも排出される。その際に「ピーン」という金属音が発生する。敵に最終弾を発射したことがばれてしまう。この仕様は有名であるためゲームにも反映されている場合がある。

 連射できるせいで弾薬消費量も凄まじい。ただ、アメリカは資源大国でジープ・小型トラックといった輸送手段も豊富であったため、この弱点はカバーできた。

 M1ガーランドはいろいろ弱点はあったものの、その高い火力で活躍し、第二次世界大戦終了後は朝鮮戦争でも使われたことから名銃と言える。
1957年にM1ガーランドを更新する形でM14が採用されたものの、一部の国では儀仗銃として今だにM1ガーランドが使用されている。

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トンプソン(M1928)

 トンプソン(M1928)は、アメリカ合衆国で開発され、1918年から採用されたサブマシンガン。

↓トンプソンのモデルガン。興味があれば確認してみて。

 主要パーツの多くが角を丸めた直角となっており、切削作業の大部分が平フライス加工で行え、容易に生産することが可能
重量が重いという欠点はあったが、重さが反動軽減につながり命中精度に優れていた。
第二次世界大戦時点では旧式だったが、ドイツの脅威に対抗するため各国はトンプソンを買い求め、アメリカはもちろんイギリスやフランスも使用した。

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M1911

 M1911は、アメリカ合衆国のコルト・ファイヤーアームズ社が開発し、1911年に制式採用されたハンドガン。

↓M1911のガスガン。興味があれば確認してみて。

 現代のハンドガンの多くに採用されているティルトバレル式ショートリコイル機構(弾丸の発射時に発生する反動を利用)が最初に組み込まれた拳銃。
スライドが後退するに銃身の後端がわずかに下降するため、銃口が水平よりわずかに上を向くのが特徴だ。
.45ACPを使用することにより威力が高く、いかなる状況でも作動する信頼性を持っていた。
1911年に採用されてから、第一次世界大戦、第二次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争で使われ、1985年までアメリカ軍の制式拳銃として戦い抜いた。
更には2012年からは新規パーツで構成されたM1911がアメリカ軍に採用されるなど、現在でも圧倒的な人気を誇る。
高い性能と人気を併せ持つ名銃だ。
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PPSH-41

 PPSH-41は第二次世界大戦時にソビエト連邦が使用した代表的なサブマシンガン(SMG)だ。

↓PPSH-41の電動ガン。興味があれば確認してみて。

 PPSH-41は当時有名だったPPD系短機関銃を分析して制作された。
PPDの木製ストックやドラム型弾倉はそのままに、機関部を上下2分割にして中折れ状態にすることを可能にするなど革新的な機能が加えられた。
単純化された構造であるため大量生産ができ、メンテナンスが容易だった。
また、マガジン弾数が71発もあり連射力も高く、制圧射撃で力を発揮した。
その高い性能から、終戦までに500万丁以上が生産され、ソ連軍を代表するサブマシンガンとなった。
重量が重いという弱点もあったが、その活躍は名銃と呼ぶにふさわしい。

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MP44(StG44)

 MP44は1944年春にナチス・ドイツに採用された軽量自動小銃「StG44」の1種。

↓MP44の電動ガン。興味があれば確認してみて。

 現代の軍隊で使用されているアサルトライフル(AR)と同じく、作動方式はガスオペレーション式で、セミオートとフルオートを切り替え可能。
この武器の最大の長所は柔軟性であり、市街地などの近距離戦、遮蔽物があまりない場所での中距離戦の両方に対応できた。
その性能は極めて優れており革新的だった。
特にソ連は第二次世界大戦後、ドイツとの戦いで苦戦した経験から、MP44(StG44)を元にAK47を開発したほど。
有名な銃なので、ゲームでもたびたび登場する。

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Kar98k

 ナチス・ドイツが開発したボルトアクション式小銃。1935年に採用され、第二次世界大戦でドイツ軍の主力小銃として使用された。

↓Kar98kのガスガン。興味があれば確認してみて。

Gew98(ボルトにロッキングカムを設け固定しやすくし、セイフティレバーでの安全装置が確実)をサイトの小型化など一部改良したのがKar98kだ。
命中精度が高く、特に性能に優れた個体にはスコープをとりつけ、狙撃銃として運用されるほどであった。
生産数も741万挺以上と凄まじい。
性能と人気の両方でドイツの名銃と言える武器の一つ。その知名度の高さから様々なFPSで出てくる。スナイパーライフルとしての登場も多い。

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MP40

 MP40はナチス・ドイツの時代に開発され、1938年に採用されたサブマシンガン(SMG)。

↓MP40の電動ガン。興味があれば確認してみて。

 MP40はリコイルスプリングをリコイルユニットに収納しボルトが後退する際の気体緩衝装置と防塵・防泥カバーを兼ねさせ、軽量なボルトを用いながら500発/分まで連射速度を抑制した。
また、折畳み式ストック、マガジンに反動制御用のフォアグリップとしての機能をつけるなど、革新的な試みがされたサブマシンガンだ。
加工部品を溶接で組み合わせる方式により、生産性にも優れ、最終的に100万丁も作られた。
性能と耐久性の高さから第二次世界大戦で活躍したのはもちろん、現在ですら南米やアフリカなどでは使われている。
有名な銃なので、ゲームでもたびたび登場する。

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ルガーP08

実銃紹介
 ルガーP08は1904年にドイツ軍に制式採用されたハンドガン(HG)だ。

↓ルガーP08のガスガン。興味があれば確認してみて。

支点で二つに曲がって伸縮する「トグルアクション」を採用した拳銃。
スライドが後退するブローバック方式と比べ、反動が少ないのが利点。
だが、仕組みが複雑であるため大量生産に向かないという弱点もあった。
第二次世界大戦でも使用され、他の拳銃と明らかに異なる独特のデザインだったことから「ナチスの拳銃」として有名。

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ワルサーP38

実銃紹介
 ワルサーP38はカール・ワルサー社製の9mm軍用ハンドガンで1938年にドイツ国防軍に採用された。

↓ワルサーP38のガスガン。興味があれば確認してみて。

仕組みが複雑なのが難点であるルガーP08の更新計画の結果、誕生したのがワルサーP38だ。
ショートリコイル式の撃発システム(弾丸の発射時に発生する反動を利用)とダブルアクション(トリガーを引く事により撃鉄が通常位置から撃発準備位置まで後退し、そのまま撃発される作動機構)が採用された。
命中率は拳銃としては高く、ルガーP08と比較しても故障率が低かった。
性能の高さから第二次世界大戦でドイツ軍で多く使われ、終戦までに約120万挺も生産された。ドイツの名銃と言える。
「ルパン三世」でも登場するなど、日本でも知名度が高い。
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三八式歩兵銃

実銃紹介
 三八式歩兵銃は1905年に日本軍で採用されたボルトアクション小銃。

↓1/6三八式歩兵銃モデル。興味があれば確認してみて。安いのでおすすめ。

127センチもの長い銃身があり、現代銃に匹敵するほどの命中率を誇るのが特徴。
ただし、銃身が長すぎることから、取り回しが悪い弱点もあった。
また、日本の製造技術の低さから、同じ三八式歩兵銃でも、部品の互換性がなく量産性も低かった。
とはいえ、射撃精度の高い点と、1905年~第二次世界大戦まで使用された点から、日本の名銃と言っていい武器だ。

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リー・エンフィールド

実銃紹介
 イギリスで開発されたボルトアクションライフル。1895年からイギリス軍の制式小銃に採用された。

↓リー・エンフィールドのモデルガン。興味があれば確認してみて。

1895年から、改良を加えられ1958年まで、63年もの長い間使用された。
ボルトアクション方式にしては速射性が高く、熟練した兵士なら1分間に20発以上発射可能なのが強力だった。
ダブルカラムマガジンを採用したため、装弾数も10発と当時としては優れていた。
長年使用されたことと、高い性能からイギリスの名銃と言っていい。

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ステン短機関銃

実銃紹介
 ステン短機関銃は第二次世界大戦中のイギリスで開発された短機関銃。

↓ステン短機関銃のエアソフトガン。興味があれば確認してみて。

ステン短機関銃は、簡素かつ合理化された設計により、一丁あたりの製造単価はわずか7ドル60セントという低単価が大きな特徴だった。
低コストであるため大量生産に成功した。
性能も100メートル前後での射撃精度は悪くなく、下方に弾倉がある銃と比べても伏せ撃ちがしやすくかった。
ただし、弾倉部の給弾不良が多発し、そのせいでイギリス兵からの評判はあまりよくない。
ただ、ステン短機関銃のおかげでイギリス軍は歩兵用兵器の再整備に成功し、ドイツとの第二次世界大戦を戦い抜けたのは間違いない。

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